10日、FRBは少なくとも2022年末までゼロ金利政策を維持する方針
を表明。雇用回復は緩やかで、米経済の再生も23年以降にずれ
込むと予想。
また、米政権と議会はすでに3兆ドル弱の新型コロナ対策を発動し、
財政赤字は4兆ドル規模と前年の4倍になる可能が高く、、
市場には常に金利上昇圧力がかかる。FRBはこれを踏まえ
3つの追加策を検討すると発表した。
①新たな金利目標②量的金融緩和拡大③フォワードガイダンス
とくに、フォワードガイダンスで長期的なゼロ金利政策は重要だ。
このことから、金価格は堅調に推移した。空前の世界的な財政出
と金融緩和は将来的な通貨価値の下落をもたらす。
一方、デジタル金であるビットコインも先月12日に半減期を迎え、
話題となっている。これまでの2回半減期ではその後数カ月で
急騰しているからである。
金や銀等のストックフローモデルを参考にした価格モデルでは
今後は数倍から10倍程度の価格上昇があるとする。

ダイナミックペンタゴン分析(対数)で考えると、一部で予想
される10倍上昇の可能性がある。
その場合、今回の高値のタイミングは2021年秋。
ただし、足元は2波となる展開なので、下値7000㌦まで
12月までに調整する可能性がある。うまく、時間調整
であれば、数カ月持ち合いで上昇3波に移行できる。
空前絶後の紙幣印刷で溢れかえった世界の中で、金や
ビットコインで資産保全を検討すべきだ。
ただし、ビットコインの価格変動を考えるとポートフォリオの
5%程度が上限だろう。
米議会予算局(CBO)は24日、経済見通しを改訂、
4~6月期の国内総生産(GDP)が年率換算で前期比
マイナス39.6%減に落ち込み、財政赤字は年3.7兆ドル
と戦後最悪の水準となると予測。
新型コロナの感染拡大の封じ込めに成功すれば、
7~9月期は23.5%の大幅なプラス成長し、年間では
マイナス5%で、来年21年は2.8%とハッピーエンド。
前提となるのは、感染拡大封じ込め、今後2ヶ月
シャットダウンした経済システムを資金繰りで
支えなければなければならない。
多くの企業にとって、6月末まで2カ月は資金繰りは
血みどろの戦い。3ヶ月売上40%減では約2割で
資金繰りが枯渇するという。
このような状況下、テクニカル分析では米国株を
どう考えるか。

2カ月急速な下落後の現在起きている上昇はショート
カバー(売りの買戻し)に過ぎないと思うが、黄金分割
サイクルでは来月5月前後で一旦大きな中間反騰が
期待できる。
しかし、コロナとの戦いは、第二波感染で再開し、
金融経済へのインパクトは大きな後遺症を伴い、
更に大きな下落となり2023年まで実体経済から
金融システムのグローバルリセットにつながると
予想している。
『歴史の危機』で起きたパンデミックの含意を
深く考えなければならない。
トランプ米大統領の米中協議について押したり引いたりの
発言にフラフラの米国株だが、そうこうするうちにテクニカル
なレジスタンスを月足で突破した。
SP500月足で最終上昇5波目入りとなった。

ダイナミックペンタゴン分析では、次の転換タイミング
は135カ月にあたる2020年5月。ターゲットは3200あるいは
最大で3600ポイント。
3200ポイントは、2009年
666ポイントから第一波
上昇の
3.618倍で黄金分割ターゲットにあたる。
FRBの金融緩和再開や欧州の金融緩和等
世界の金融政策はリーマショック並みに全開状態。
そして、米国株の直接的な原動力は、ジャブジャブの過剰
流動性に起因する自社株買い。
リーマンショックを超える断崖に全速力で再び走り出した
金融経済の結末が怖い。
それにしても、数字の偶然で、法王来日
38年ぶりとは
黄金分割そのものではないか。