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『ウォーカー』と急騰ドル円相場

2011. . 19
ドル円3019ブログ     ドル円3020ブログ

被災された東北地方の方々の困難に心が痛みます。心からお見舞い申し上げます。早い復興をお祈りいたします。
 私自身は、震災時には東京駅の改札にいて、結局 東京駅で一夜を過ごす帰宅困難者となった。しかし、東京駅は旅の拠点ということで、必要な物品、食事には恵まれていた。また、2階「北町よいどれ街」(?)の有志が「おにぎり・味噌汁」=炊き出しが提供され、地方から東京に来た人々を勇気づけた。有志の方自身は岩手出身で、身内が被災されているという話だった。「何かせずにはいられない、日本人だからな…」と。また。東京駅スタッフもお年寄りをバックヤードの施設へ、寒さ凌ぎの段ボール配布とフル稼働であった。

『ウォーカー(原題イーライの本)』は核戦争により文明が崩壊した未来を描くSFアクション映画である。世界で一冊だけ残るある本を運び、30年間旅をしている男イーライ(ディンゼル・ワシントン)。しかし、彼はその目的地を正確には知らない。ひたすら西を目指し歩き続ける。しかし、「その本」を探し続ける独裁者カーネギー(ゲイリー・オールドマン)という独裁者との壮絶な戦いとなる。これまでゴミと捨てていた物を、核戦争の後、人々は争い奪い合う。過剰な物質文明で思い上がった人間への警告の映画。本作品への細かなストーリー、宗教的な意味の批判を無視して、単純にスタイリッシュな映像、イーライの座頭市的タテは見事。
 まず、過去の金融市場で起こったことを重ねてしまう。合理的市場の神話を盲目的に信じパーティーに興じていた時に、サブプライム(=ポンジースキーム)が炸裂し、リーマンショックにより金融市場は阿鼻叫喚となった。生存のため、人を裏切り蹴落とし、逃げ遅れた者は、すべてを奪われた。罵詈雑言は金融機関と投資家の間で良く見られた光景。筆者自身の多くの友人も職を失った。
 そして、現在起こる福島原発事故の行方を思うと凍りつく。まさに「綱渡り」の状況に、東芝、日立の技術陣が 結集し、官民で「決死」の作業が続いている「綱渡り」とは、なんとか綱の上にいる間は見ていられるが、足を外したら戻れない…危機的状況。。「あなたたちしか居ない」、明日は祈るしかない。 (明日は、1、2地号機に外部電源が入れられる。)そして、再臨界は防いでほしい。 
 さて、こんな状況で、金融相場でもないが、大幅に円高となった為替市場の声を聞いてみよう。週足ペンタゴン分析で見る限り見事な十字が示現し、美しい日柄で76円台となった。しかし、月足では、このまま再び80円台後半に戻らなければ、先々は更に円高を考えなければならない。その場合、2012年2月まで底入れをまたなければならない。危機的な状況には変わりない。3月決算の企業決算は綱渡りの状況だろう。
 
映画では、カーネギーは本を奪うよう手下に命じ、「これは最終兵器だ。傷ついた者の心を捉え・・・その言葉を説くだけで、自由に操れる。・・・」「昔の指導者と同じように今度は俺がやるのだ・・・」という。現実の世界では、これほどの国難に、リーダーシップの弱さ、言葉の軽さに、しばしば立ちすくむ。

 イーライは、本(=聖書)を奪われ、西へ、西へ、目的地の分からないまま歩き続けるだけなのだろうか…。そして我々は、・・・自身の運命は自ら切り開くしかない。 (了)

 みなさん 私の信頼する 武田邦彦教授のブログを是非お読みください。
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