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『ハートロッカー』と福島原発事故、アレバ社

2011. . 23
                   アレバ

『ハート・ロッカー』はイラクに駐留するアメリカ軍の中でも、最大の危険を伴う爆発物処理班の兵士を描き、2009年の賞レースを席巻した戦争アクション。2008年のヴェネツィア国際映画祭、トロント国際映画祭で上映。第82回アカデミー賞では9部門にノミネートされ、作品賞、監督賞、オリジナル脚本賞、編集賞、音響効果賞、録音賞の6部門で受賞した。本編は命知らずの兵士と仲間との確執と友情を軸に、緊張感あふれる爆発物処理の現場を描いた。2004年、イラク・バグダッド。駐留米軍のブラボー中隊・爆弾処理班の作業中に爆発が起き、班長のトンプソン軍曹が爆死。トンプソン軍曹の後任は、無謀で命知らずなウィリアム・ジェームズ二等軍曹。彼はこれまでに873個もの爆弾を処理してきた。死の恐怖にだけ自らの価値を見出す。部下のサンボーン軍曹とエルドリッジ技術兵は彼に反発するが、死地を駆け巡る日々の中、打ち解けてゆく。任務ローテーション最終日が近づくある日、大規模な自爆テロが起こり、3人は爆弾処理任務を逸脱し、テロ探索のため無謀にも3人で市街の暗闇に、果たして無事に任務ローテーションを終了できるか・・・。
「隣に友人がいるからこそ戦える」という過酷な戦場心理が描かれる。爆発物処理のプロとして、危険な場所にばかり嬉々として赴くジェームスも戦争の犠牲者である。平和な日常に埋没する中に、自分を見出せない。戦争映画が幾度も訴えてきたテーマ。しかし、いつも普遍的で、戦争の異常性を忘れてはならない。

 壮絶な戦場は福島第一原発サイトである。とてつもなく高レベルの放射能線量、見えない敵との24時間の戦闘であろう。報道が正しければ、東電による劣悪な労働環境が強いられてきた。これだけの過酷な任務を支えるものは、郷土愛や家族への思いだろうか。心底腐り果てた企業だから報酬も知れている。政府一義的には東電というの保身もあきれ果てたもの。国難に献身的な働きの10万人の自衛隊、ボランティア活動・・・「地の塩」は日本を支えている。一方で、子供を被爆から守れない恥知らずな政府や東電首脳。数日前、孫正義氏の義憤に震える姿を見た。「この国のために」という姿に胸を打たれた。今後は、自由報道協会を資金、運営上サポートする。日本でも強まる言論統制の中、民衆の力が日本で試される番である。 
 福島「ジャジャ漏れ状態」脱出には汚染水処理が重要だが、これを引き受けるのは原子力関連企業仏アレバ社である。記者会見でこれのコスト(請求額)については「事態の緊急度性からそれは今問題ではない」と、とぼけていた。戦争、金融危機・・・危機は、ある人間ににとってはチャンスである。福島原発事故が明らかな東電・政府の「人災」であり、その尻拭いは民衆である点は忘れてはならないが、金融市場はいつも冷酷。では、このアレバ社に対する市場の声はどうなのか。月足チャート(対数表示)は、大幅な調整の中にあり、エリオット波動では、最終Cを形成中と考えたい。下値ターゲットは20ポイント。福島原発関連の収益を織り込んでいないか或いは、フランスでも脱原発政策優勢とでも考えられているのだろうか。まさか原発処理の成否を見ていはしないだろうが。
本編タイトルはアメリカ軍の隠語で「苦痛の極限地帯」「棺桶」を意味するが・・・兎に角、原発処理の成功し、原発そのものの「石棺」「水棺」を強く願う。

(次回ブログは、GW明けに更新する予定です。)
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