
エドマンドとルーシーのペベンシー兄妹、ひねくれ者のいとこユースチスは、
三度ナルニア国へ、カスピアン王とも再会する。行方不明となっている七人のナルニアの王を見つけるため、「朝開き丸」に乗って出航、神秘の島を目指す。行く手の最大の脅威は、心に潜む、欲望や恐怖心、思春期の憧れ…に邪悪な魔法はつけ込む。七人の一人は、洞窟の地下湖の中で、全身黄金となり沈んでいた。湖水は全てのものを黄金に変える。心を奪われたエドモンドとカスピアンに争いが起こる。一方、ひねくれ者ユースチスは、仲間と離れ、黄金の宝が埋め尽くす谷に出くわす。欲望むき出しとなり、醜いドラゴンに姿を変える。
金への欲望は時代、場所を変えても変わらない。
バランスシート不況下、巨額な財政赤字拡大に苦しむ先進各国の症状は、いずれもソブリンリスク、格付け引き下げ、不安心理が市場を覆い、「金」へ。一方、溢れ返った過剰流動性は、その欲望を満たすため、金へ殺到する。市場のカスケード(群衆心理)がポジティブフィードバックを強烈に引き起こす典型である。市場参加者の行動は日柄が規定する。ロンドン金週足、先週は重要な黄金日柄27週目、次の日柄は四週後の31週目、つまり来週は極めて重要(折しも来週は、問題の8月2日)である。エリオット波動上、コモディティで最も上昇が期待できる最終5波5(
上昇波の三番目)を進行中、日柄31週の場合、ターゲット1800㌦が視野に入る。財政政策が機能不全とされ、FRBに政策ドライブが掛かれば、
三度金融緩和、つまり
QE3となる。
アスランがいつものように突然現れる(脈絡が少し薄かったが)。今回の旅で成長した3人がナルニアに戻ることはもうない。それぞれの新たな人生の旅に踏み出す。清々しさが残るエンディング・・・。現実の世界、災害、大事故、放射能汚染拡大、金融動乱と平穏な日がない中、楽しめた一作。困難を乗り越え、前向きで新たに一歩を進めたいのだが…。
来週はお休みします。
スポンサーサイト