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忍び寄る危機 米国株

2016. . 26
さて、いよいよ今週は、日米ともに中央銀行の
ミーティング。

米国景気は、これまでも指摘してきたところですが、
鉱工業生産指数は低下トレンドで、労働市場は
FED労働状況指数によれば景気後退が近いと
示している。

また、企業収益は、加速的に下降トレンドであった。

そして、企業倒産もうなぎ昇りで、ハイイールド債の
15%を占めるシェールオイル掘削会社は原油下落で
破綻してきた。

このような状況と大きなかい離し、米国株式市場は
逆行高となっている。

勿論、株式益利回りと債券利回りの差が2~3%で
安定し、株式市場に資金流入することは理解できるが
出来高は低空飛行である。

黄金分割日柄108カ月前の2007年夏を思い出す。

既にAAA格CDOが崩壊を始めたのに、知るのは
我々関係者だけで、金融恐慌のドアを開けていることを
知らない株式市況は10月まで上昇を続けた。


季節アノマリーを無視して、10月にかけて上昇とは
いかにも異常であった。振り返えってみれば、
何かの意図があったかもしれない。

緊張を増す日中関係、連続するテロ、ドイツ銀行や
イタリア銀行問題・・・・

拡大するリスクのなかで、米国だけが安泰というのは
違和感が大き過ぎる。

             SPと企業収益と輸送株20160720
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