統計偽装が明らかにした政策の出鱈目さには
言葉ない。政策の結果正しさが検証できず
どこに向かうのかが分からなくなる。
エコノミストの経済予測は、単なる「占い」になる。
恣意的に政策の結果が発表され、国民
コントロールする国家。ソ連は崩壊した。
戦前の日本、大本営発表。その代償は
取り返しのつかないものとなった。
企業で言えば、内部統制が杜撰で、決算が出鱈目で
実は、売り上げや収益が嘘で、とっくに破綻していたと
いうようなものである。
そうなれば、企業アナリストは妄想家となってしまう。
チャートは価格と時間、金融市場の参加者の苦闘の足跡。
事実としてそれはある。変えようがない。
世界中の何千何億の市場参加者の膨大な情報や
思惑の表象、代理指数がチャート。
さて、米国景気を知る術は統計だけではない。
ダウ輸送株指数は米国景気の代理変数。
そのダウ輸送株指数は、米中貿易戦争の影響を
いち早く反映し、これまでの右肩上がりの上昇
トレンドから脱輪し、大幅下落となった。
現在は、そこから急反発、中間反騰局面、重要な
嘗てのサポート線に到達。

米中貿易戦争の悪影響が、ブーメランで米国経済
にじわじわと広がる中、景気悪化への耐性を発揮し
株価も経済も小康状態が続くだろう。
しかし、先々の更に大幅な下落のための準備
となると見ている。景気後退が待っている。
統計偽装があっても市場参加者は騙されない。
株式市場は、命がけの死闘の現場であるから
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