今週の注目は矢張りおよそ6年ぶりの120円突破。
ブログやツイッターで予想してきた水準であり、
注目は目前の125円突破である。
理由は日本の貿易赤字定着と日米の金利差拡大
とされているが、本質はそこではないだろう。
戦前と同じように財政ファイナンスを取り繕うため
出口を失った金融政策の末路が大円安である。
それが目前迫ってきている。
セミナー等では詳しく述べてきたが、基本は
「元の木阿弥、日本経済の危機」で2025年までに
160円、長期的には、、、。

消費者物価2%は無理という前提で異次元金融緩和
に踏み切り、実質的財政ファイナンスを日銀は始めた。
その前提は、輸入物価4割上昇でなければ、消費者
物価2%は不可能というものだった。
輸入物価4割となるのは125円程度でなければ
ならなかった。
異次元緩和当時は90~100円程度でこの心配も
無かった。2015年の125円も一時的だった。
しかし、パンデミックによるサプライサイド網寸断と
ウクライナ戦争で状況は一変。
輸入物価は既に4割増加のトレンドが始まり、消費者
物価2%になっても金融緩和、財政ファイナンスを維持
せざるを得ない。
所謂、悪い円安の状況。
金融引き締めを強める米国と日本の金融政策は全く
逆、金利差拡大が続き円安が加速し、さらに輸入物価
上昇と消費者物価が止まらなくなる。
一方、利上げを実施すれば、日銀は債務超過となり
通貨の信頼は地に落ちる。
恐らく、政府日銀は景気後退による需要低迷による
デフレを本心は期待しているだろう。
今回は125円で一時的にダブルトップとなっても、
世界的なインフレが早期に収まるはずもなく、
民主党政権のドル高志向もあり、
いずれ125円を超え、大円安となるだろう。
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