2023.
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通貨価値の棄損の先にあるのは
円のアルゼンチンペソ化、「円ペソ」ではという
見方があるようだ。
その南米アルゼンチンについて11/8日経記事
は高インフレに伴う通貨価値の目減りに対応し、
資産化を急ぐ動きが広がっているとする。
高価な耐久財である自動車の購入、より条件
の良い住宅への住み替えの動きが活発で
理由はインフレで価値が下がるペソを持って
たくないから一括でドル現金で支払うという。
現金を資産化する加速は、100年前の1923年
ドイツの高インフレからハイパーインフレの悪夢
でも起きた。
30年に及ぶ金融抑圧は植田総裁がいう
副作用としての強烈な円安となっている。
そして、金融抑圧はいよいよ限界となり
市場に押し切られ、10年金利は1%目前。
早晩、2%に到達しよう。

1995年75円から現在は150円と通貨価値は
半分に減価し、高インフレの深刻化に確実に
向かっている。
資金逃避のための外貨預金や資産化は
加速し、資本規制が眼前となると爆発的な
高級車や土地、株式の上昇が1923年ドイツ
と同じように起こるかもしれない。
しかし、上昇しても、所詮、棄損した紙くずに
等しい円の積上げの価値でしかない。
来年の金融動乱で考えられる対策は全て
年内で行っておくしかないだろう。
現在進行中のアルゼンチンでの動きが参考
となる。
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