2023.
.
18
欧米での相次ぐ銀行破綻からの金融
システム不安は異例の金融当局の
対応措置でも抑えれられていない。
リーマンショックによる金融危機は金融
決済機能を持たない投資銀行の破綻
であったが、今次の世界金危機は金融
システムのコアである銀行破綻が
引き起こすだろう。
銀行の預金を債券投資で収益を上げる
ビジネスモデルが利上げにより破綻する
いわば古典的な金融危機の可能性が
極めて高くなった。
さらに、大きな問題は現代はSNSで
銀行取り付けは驚異的なスピードで
広がるはす。
資金確保の動きは一気に広がり
資産防衛が広がりつつある。
その動きが金価格に見えてきた
当ブログでも繰り返し述べてきた
円建て金価格が高値更新となり
今週は典型的な上昇パターン
カップウィズハンドル完成、

エリオット波動も五波となり上昇波動
に展開しているようだ。
正常性バイアスの強い金融市場は
FRBの判断ミスかr後手に回り、大幅
利上げがSVB破綻の発端となっただけに、
金融引き締めに制約になるとの見方が
出ているが、
世界中の中央銀行による異例
の財政ファイナンスがインフレの
本質であり、利上げ見送りをすれば、
金融引き締め(マネーの回収)で後手に
回れば、インフレは高進し続ける
結果的には一層の金融引き締めに
追い込まれてしまう。
世界経済は極めて危険な局面に突入
し始めている。資金逃避を意識したほうが
良いだろう。
2023.
.
11
SVB破綻のニュースは、金融引き締めで
起こる金融機関の破綻で驚きはない。
しかし、震源地が米国産業のコアと深く
繋がる金融機あかんである点は重要である。
多くのベンチャー企業が資金を取り戻せない
場合、現在の景気減速を乗り切れるか疑問だ
との指摘もある。
米ブルームバーグ通信によると、今後数日内
にも資産売却先が決まる可能性があるとする。
巨大に積み上げた負債解消のために、加速的
資産売却が始まれば止められなくなる。
信用リスクから流動性リスクに転嫁すれば
世界金融危機につながる。
信用リスクの状況を見るうえではジャンクボンド
価格推移が参考となる。
当ブログではお馴染みのHYGの価格推移
を見ると明らかにもう一段の下落が待ち受け
ている。

そして株式市場との相関は極めて高い。
2008年の世界金融危機でも最初の破綻は
何とか乗り切ったに見えたが
信用リスクや流動リスクの顕在化する
事件がおきてしまった。
まるで雪崩現象
今回は違うというのはあまりに能天気
なことは学んだはず
金融危機に備えよう❕
2023.
.
25
FTによれば米不動産サービス大手
クッシュマンアンド・ウェイクフィールドは、
在宅勤務や
ハイブリッド型勤務の直接的な結果として、
20年代末までにワシントンDCを中心とした
ワシントン首都圏にあるオフィススペースの
合計にほぼ相当する余剰オフィススペースが
できるとした。
米国は失業率が大幅な低下す、賃金
上昇も継続している。つまり、スキルフルな
労働市場はフリーランス時代を迎え、
オフィスには戻らない。
同時に金融引き締めが進行中で、
住宅需要も大きな転換点を迎えている。
不動産市場は米国だけでなく、世界的に
同時進行で大きな転換点を迎えつつある。
その中で、以前金融緩和継続を示した
新日銀総裁候補日本だけが世界的な
不動産市場とは違うのだろうか。
否、最後は同じように深い奈落となるだろう。
世界の不動産市場もシンクロする。
日本も異次元緩和から空前の不動産
上昇を経験したが、現在はハイブリット型
雇用が定着し、加えて、新日銀総裁による
金利上昇は不可避。
REIT先物(月足)は重要なサポートが
切れつつある。風前の灯という局面。

35%の大幅な下落になれば3年前の
パンデミック大底の水準がある。
全ての金融市場の大きな転換点が近い。
2023.
.
18
サマーズ元財務長官は「米金融当局は
景気にブレーキをかけようとしているが、
ブレーキはあまり利いていないようだ」と
発言。
ブレーキが利いていない高速運転中
の自動車をどう止めるのか?
「ブレーキを非常に強く踏むことになる
というリスクがある」「ただ、利上げペース
を0.5ポイントに再加速時は期尚早」とした。
苦しい説明だ。FRBがこれまで失敗してきた
ことを考えると、今後は上手く出来るとは
思えない。
ただ、かなり微妙な判断が必要な場面に
差し掛かっているのは確か。
市場は景気のノーランディングを想定して
昨年10月底値からリバウンド中だが
ブレーキを踏み込むことなしに、過剰に
供給したマネーを回収できるだろうか。
恐らく困難だろう。バブルの歴史が
そう示している。
景気後退を許容しても、インフレ阻止に
向かわざるを得なく事態となり
もう一段の株価下落すると考えている。

その引き金は、ウクライナ戦争の状況が
大きく関係しそうである。
ロシアは総攻撃目前である。ロシアの
弾薬も兵士も尽きていない。冷静に
世界の情報をつかむ必要がある。
2023.
.
11
金融危機がブラックスワンによって
起こるのであって、分かっていれば
回避できる
と金融素人は考える
特に事情通、特にジャーナリストと
称する人たちの逃げ口上
しかしどうしても避けられないのが
現実なのだ、、、正常性バイアスや
保身、貪欲さのせいだろう
しかし、インサイダーは既に逃げ
ている。『逃げ恥』
リーマンショックもはるか前から
インサイダーは逃げている
逃げ恥にはもはや倫理観や責任感
はない。
仕事に対する矜持なんてものは
打ち捨てた姿しかない。
そして、激戦での『殿』は常に
地獄の戦い殿を引き受けた
お人よしは気の毒である
さて、差し迫った状況の日本の
10年金利

黄金サイクルに従ってボトムから
大幅上昇してきた。強気相場
一旦、ボトムを打てば少なくとも9
ヵ月は上昇する。
今回は異次元緩和からの転換であり
映画のように大団円の終わりはない。
ヒーローはいない。
無残な姿のとんまな犠牲者がいる
だけだろう。